今回は鳥取最上インクス設立当初から会社の中心人物として社員をまとめていた取締役工場長、栗林さんにお話を伺います。
彼が目指すのは「鳥取県内入りたい企業No.1」です。そのために社員との対話を欠かさず、みんなの想いを一つにまとめながら、目標に向かって挑戦し続けています。
―鳥取最上インクスの事業を教えてください。
鳥取最上インクスは京都に本社を構える最上インクスのグループ企業として、5年前に設立されました。事業は金属加工による試作品製造事業と量産品製造事業の2つです。
世の中に流通している商品は、開発者のアイディアをもとに試作品を製造し、様々な適性検査・試験を乗り越えて商品化されます。
試作品製造事業は、そうしたお客様から依頼を受け、まだ世に出ていない新しい商品の試作品を作る仕事です。
試作品の製造は10個程度の少量オーダーから数万個まで幅広く対応しています。試作品製造事業は会社の売り上げの6割を占める主力事業です。
量産品製造事業は既に市場で販売されている機器に使う金属部品を製造します。
―試作品製造の依頼が多いんですね!ライバルはあまりいない分野なんですか?
当社には日本全国だけでなく、世界からも試作品の製造依頼があります。製造業を営む会社の多くは、試作品の製造に対応していないのでライバルは多くありません。
その中でも、多くのお客様に当社を選んでいただける理由は2つあります。
1つ目は技術力の高さです。当社は日本有数の金属加工技術を持っているので、他社では難しい微細で複雑な精密部品の製造にも対応しています。
2つ目の理由はお客様のニーズに合わせながら、コストを抑えつつ試作品の製造ができるという点です。
試作品を作るために専用の金型を作った場合多大なコストがかかります。しかし、お客様にとって少量しか作らない最初期の試作品に大きなコストをかけられません。
そうしたニーズに対して当社では既に持っている金型と技術を駆使することでコストを抑えた試作品の製造を提供しています。
―高い技術力を持っているからこそ、全世界から依頼が届くんですね!なぜ京都に本社を構える最上インクスが鳥取にグループ会社を設立したのですか?
本社にも製造工場を持っていたのですが、事業拡大に伴って新しい工場の建設を検討し、日本全国で建設地を探していました。
そのタイミングで、私が生産の依頼・管理を担当していた鳥取の企業から工場を譲りたいという連絡を受けたんです。
そこで社長に譲り受けた工場を新工場として稼働させる案を提案し、採択されました。それが鳥取に進出した理由です。
私は設立時から工場長として鳥取最上インクスに赴任しています。自らが提案した案だからこそ、軌道に乗せることも私の仕事だと思い、転属を希望したんです。
―ビジョンを教えてください。
「鳥取県内入りたい企業No.1」を目指しています。私の考える入りたい企業No.1とは社員が笑顔で楽しく働き、成長できる環境があり、給料をたくさん持って帰られる会社です。
その目標を実現するためには、社員が目標を持って主体的に働き、己の技術を磨き続けなくてはいけません。
―素敵な目標ですね!鳥取県内入りたい企業No.1を実現するために取り組んでいることはありますか?
「鳥取県内入りたい企業No.1」という目標を全員で共有するために、月1回の全体会議で私の想いを伝えています。
そうした取り組みによって、社員からも「鳥取県内入りたい企業No.1」を達成するためのアイデアも出てくるようになりました。
マスコットキャラの「ヒューマンアイ君」もそうした社員からのアイディアで生まれた成果です。
より多くの方に知ってもらうために「ヒューマンアイ君」のLINE絵文字を販売したり、社内の雰囲気が伝わるような情報発信を行うためにInstagramやHPの開設にも取り組みました。
―栗林さんの想いを社員の方々も共有されているんですね。最後に求める人材を教えてください。
「鳥取県内入りたい企業No .1」という目標に共感し、一緒に挑戦できる人を求めています。
工業系や理系の学生でなくても構いません。社内には普通科から入社して活躍している方も多いです。
入社後は設計や総務経理といった部署に限らず、まずは製造現場を経験してもらい、鳥取から世界にまだない商品を生み出すこの仕事の価値や魅力を知ってもらいます。
実際にお客様とやりとりをしている京都本社での研修も用意しているので、私たちがどれほど多くの企業の役に立っているかも実感できるはずです。
一緒に「鳥取県内で入りたい企業No.1」を目指して頑張っていきましょう!