モルツウェルでは会社だけでなく、社員も様々な目標に向かって挑戦を続けています。今回お話を伺った管理栄養士の平井さんもその一人。島根県初の認定栄養ケアステーションの立ち上げ、YouTuberデビュー、2つの挑戦を通して活躍の幅を広げています。管理栄養士の新しい働き方のモデルになりたい。そう語る平井さんの想いを聞いていきます。
―平井さんの入社年次を教えてください。
私は中途入社の5年目(取材当時)です。管理栄養士として働いています。
―管理栄養士の資格をお持ちなんですね。なぜモルツウェルに入社したんですか?
入社前はデイサービスや病院に所属し、管理栄養士として働いていたんですが、在宅の高齢者さんに対して、直接栄養相談などを行える仕事に就きたいと考えていました。そんなことを考えていた矢先、その噂を聞きつけた社長から、直接スカウトの電話がかかってきたんです。モルウツェルはやりたいことにチャレンジさせてくれると会社だと聞いていたので、入社を決めました。
―直接連絡は驚きますね。今はどんなお仕事をしているんですか?
今は管理栄養士として1日の献立を考えたり、新メニューの商品開発を行っています。それ以外に栄養相談の対応も私の仕事です。高齢者の方の場合はお宅に伺い、栄養相談や食事を提供しています。若い方向けにはトレーニングジムのオプションとして、希望者への栄養監修を行なっています。ジムで直接食事内容を伺うだけじゃなく、LINEを活用して日々の食事を教えてもらい継続的に食事改善の指導をしています。
―年齢問わず対応されているんですね。実際に入社してから、やりたかったことへチャレンジできていますか?
今は2つのことに挑戦しています。1つ目は島根県内民間事業者初の認定栄養ケアステーション「@三河屋」の設立です。認定栄養ケアステーションとは日本栄養士会に認定された、地域住民が気軽に訪れることができ、管理栄養士に食事や栄養の相談ができる場所のことです。
通常、管理栄養士は病院や施設に所属し、治療や食事の管理を行います。それに比べ、認定栄養ケアステーションにいる管理栄養士は治療を行いません。イメージは地域に出かけていく管理栄養士です。ステーション内や個人宅にて、予防医療や健康指導を行います。それと、もう一つの挑戦はYouTubeチャンネルの設立です。
―YouTubeチャンネル!?なぜ始められたんですか?
より多くの方に、認定栄養ケアステーションで行なっている予防医療や健康指導の内容を伝えたかったからです。情報発信の方法はSNSなど複数ありますが、健康指導は動画の方が向いているのでYouTubeを始めました。全くの未経験でしたが、社長も背中を押してくれて、一緒にYouTube講座を受けるところから始めました。現在チャンネル登録者数が2000人を超えています。
―すごい! そうしたケアステーションやYouTubeでの健康指導に関して、心がけていることはありますか?
食事は生きている間、毎日行うものです。だから食事が苦になってしまうと、体にも悪い影響が出ます。逆に楽しい食事ができれば、人は元気になり健康になれるんです。私は、健康で活き活きとした人生を送れる人が一人でも増えるように、高齢者に寄り添った指導を心がけています。
―そうした指導で元気になる方はやはり多いですか?
多いですね。高齢者の方は入院生活が終わって帰宅しても、医師の指導で食事が制限されている場合が多いです。そうするとせっかくお家にいるのに、食べたいものを我慢しなくてはいけません。そうした“食事はしているけど、楽しくない”という状態の方は、やはり元気がないです。そこで、食べたいものを食べれるようになるには、どうすればいいのかを一緒に考え、指導しています。その結果、望んだ食事ができるようになると笑顔が増えるし、健康にも繋がります。
―数多くの指導をされてきた中で、印象に残っているエピソードはありますか?
栄養指導によってお刺身を食べれなかった方が、食べられるようになった時のことが印象に残っています。その方は料理全般が好きで、昔は食事をとても楽しんでいた方でした。その中でもお刺身が好物だったんですが、3年程度食べれていなかったんです。
私が関わるようになった時に、将来刺身を食べられることを目標に据えた指導を行ないました。そして提案から半年でお刺身が食べられるようになったんです。お刺身を食べた時、涙を流されていました。その姿が今でも目に焼き付いています。
―とてもやりがいのある仕事なんですね。最後に、今後の目標を教えてください。
管理栄養士として、新しい働き方の旗振り役を目指しています。管理栄養士が地域に出ることで担える役割はとても大きいんです。私の行動が、他の管理栄養士の参考になってくれたら嬉しいですね。情報発信を通して、栄養士の目線や、価値観を変えていきたいと思っています。