モルツウェル 株式会社

島根県 松江市

介護事業所が抱える課題の解決に向けて

入社13年目 山本さん

モルツウェルはどんな経営方針を掲げ行動しているのか、どうのようにして優秀な若手を育成しているのか、そんな疑問に答えてくれたのはモルツウェルで営業全般を担当されている山本さん。モルツウェルが業界にどうやって旋風を起こし続けているのかが見えてくるインタビューです。


 

―山本さんのお仕事を教えてください。

私は入社11年目(取材当時)で、介護事業所への食材販売や施設内厨房の運営を受託するサービス、施設の運営コンサルティングなど、営業全般をしています。新型コロナウィルスが流行する前は全国のお客様を相手に飛び回っていました。

―営業職は島根を飛び越え、全国が対象なんですね!なぜモルツウェルに入社したんですか?

モルツウェルの経営理念に惹かれて入社しました。経営理念は「全社員・社員家族の物心両面における幸福を追求すると同時に日本全国津々浦々“健やか”で“安らいだ”地域生活に貢献すること」というものです。その中でも、特ににいいなと思ったのが「物心両面における幸福を追求する」という部分。これは物の豊かさだけじゃなく、心も満たす、本当の幸せの実現を目指すという意味です。この幸せへの考え方が私の理想に近いものでしたので、すぐ入社を決意しました。

―モルツウェルは山本さんにぴったりな会社だと感じたんですね。

そうです。モルツウェルに入社する前は介護の大手企業に勤めたり、出雲市の老人ホーム立ち上げのコンサルをしていたので、その経験を活かせる仕事というのも、入社の決意を後押しくれました。

―介護業界に長年携わっているんですね。島根県の介護事情について教えてください。

高齢化が進む島根県の介護事情は厳しいものがあります。県内では限界集落を超えた“消滅集落”という言葉が生まれつつあるんです。限界集落は過疎化などで人口の半分以上が65歳以上の高齢者になり、社会的共同生活や集落の維持が困難になりつつある集落を指します。消滅集落とはさらにその先、かつて住民が存在していたが、住民の転居や死亡などで住民の人口が0人になった無住集落のことを指します。



―消滅集落…初めて聞きました。

みなさんは介護業界と聞くと、介護が必要な高齢者がたくさんいて、施設は待機待ちが起きるほど不足している。そんなイメージを抱かれるかと思います。でも実は、消滅集落の登場により介護の対象者である高齢者すらいない、誰もいなくなってしまう状況が目の前まで来ているんです。

島根県に実際にある施設の中には、定員50人の内、半分も埋まっていない施設もあります。そうなると売り上げが下がってしまい、雇用が守れません。しかし、簡単にクビにするわけにはいかないですし、入所者のことを思えば、施設をなくすわけにもいきません。こうしたジレンマに悩みながら、赤字を出している施設が多く存在しています。島根県の介護事情はそれほど厳しい局面を迎えているんです。

―課題先進地である島根県独自の課題なんですね。その問題に対しモルツウェルはどんな取り組みを行っているんですか?

私たちは高齢者食材の卸や厨房コンサルティングなどのサービス提供を通して、赤字経営に苦しむ施設の運営効率化・コスト削減の点で貢献しています。とある施設の場合、当社の高齢者向け調理済み食品「楽盛」を週4日導入したところ、1ヶ月の人件費を10万円、時間にすれば100時間の削減に成功しました。

―すごい成果ですね!

「楽盛」の場合、すでに出来上がった商品を湯煎して提供するだけなので、30名程度の食事ならば1人で対応できます。逆に食事を手作りで提供しようとすると、同じ30名分の準備に3人の従業員が必要です。赤字の施設はこうした必要のない人件費が経営を圧迫しているんです。

―それだけ効果が出るならば利用施設もかなり増えていますか?

当社では定期的に「楽盛」の試食会を開催しており、訪れる企業数は年々増えています。それだけ多くの企業が、食事に関わる人件費に苦しんでいるんです。昔は手作りが常識だったため、袋詰め食品を扱う当社は非常識と言われたこともありました。ですが現在では、経営上の効率化や衛生観念の発達により、「楽盛」が業界の新たな常識になっています。利用者が目に見えて増えてきているので、かなりの手応えを感じますね。



―業界に旋風を巻き起こしたんですね。次に、モルツウェルの魅力を教えてください。

まず、社長が面白いです。社長は幅広い人脈を持っているので、そうしたつながりの中から、私たちが思いつかないような新しい事業をどんどん生み出しています。また、自由な社風も魅力の一つです。モルツウェルは与えられた仕事を黙々とこなすというスタンスではなく、自分で考えて色々なことに取り組もうという方針です。そのため、能動的に働けますし、成長も早いんです。逆に言えば、積極的でない人、自分で考えることが苦手な人には向かない仕事だと思います。

―社員の成長を促す制度があるんですか?

当社には成長シートという取り組みがあります。これは月ごとに自分がどんな仕事をしたのか、期初に定めた目標に対してどんな取り組みを行っているのかを記入するものです。そのシートを元に、毎月部長は部下がどのように日々を過ごしたのか、課題は何か、目標達成に向けて進捗しているのかを確認します。場合によっては目標を変えたり、別のチャレンジを提案したり、社員一人ひとりに合った成長ができるようにケアをします。そうした目標の共有、確認、実現に向けたサポートをすることで、自分に合った方法で成長することができます。

―上司が一緒に考えてくれるのは嬉しいですね。実際若い方も楽しんで働いていますか?

みんな楽しんで働いています。実際モルツウェルの若年層離職率はとても低いです。これは先ほどの成長シートのような、社員一人ひとりにスポットライトを当てた制度が豊富だからだと思います。

また、実力があれば若手でもどんどん昇進させてくれるということも若手から評価されています。私は入社して半年で課長、一年で部長、3年で取締役になりました。モルツウェルは年功序列ではなく、やったことをちゃんと評価してくれる会社です。

―最後にどんな方と一緒に働きたいですか?

モルツウェルは今までの非常識を新たな常識に変える取り組みを数多く行ってきました。そうしたチャレンジはこれからも続いていきます。現在ならば介護×ロボットというビジネスを模索中です。そうした新しいことへのチャレンジを楽しめる人に入社して欲しいです。

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