飲食店の運営は社員一人では行えません。アルバイトの方と良好な関係を築き、共にお店を盛り上げていくことが人気店の秘訣です。
今回はミスタードーナツ出雲ショップで店主を務める坂根さんに、お店の雰囲気作り、周りのスタッフから協力を得る方法など、お店を上手に運営するコツを教えてもらいました。
自分が店長になった時にどんな行動をすれば上手くいくのか、イメージを膨らますことができるインタビューです。
―現在の仕事内容を教えてください。
私はミスタードーナツ出雲ショップの店長として主に店舗の運営・人事管理からキッチンでドーナツを作ったり、接客までの様々な業務をしています。
今は店主をしていますが、以前はアルバイトをしていました。
―アルバイトから正社員登用されたんですね。店主になるまでの経緯を教えてください。
私は若い時に結婚し、子供が5歳になるまでは主婦をしていました。そこからミスタードーナツでアルバイトを始めたんです。
アルバイトを7年程度勤め、そこからウッドベルの地域限定社員という転勤のない職種の正社員になりました。
正社員になってからは店長の一つ下のライセンスを取得して働いていたのですが、周りから坂根さんなら店長にもキャリアアップできるよと背中を押され、ミスタードーナツ本部が用意する店主研修を受けて店主になったんです。
―その方の生活状況に合わせて、転勤のない職種もあるんですね。店主として心がけていることを教えてください。
アルバイトの方との協力関係を大切にしています。店主に就任したばかりで、右も左もわからない時、周りのスタッフが「なんでも相談して」と言ってくれて助かったことがありました。
それからは周りのスタッフに恵まれていることに感謝しながら、スタッフたちと一緒にどうやったら商品が売れるのかを考え、いろんな工夫をしながら、協力してお店をつくりあげています。
アルバイトの時から一緒に働いているメンバーも多いので、コミュニケーションが取りやすい環境です。
―やりがいを教えてください。
お店全体で結果が出た時はとてもやりがいを感じます。みんなと一緒に作り上げたお店だからこそ、お店が評価された時はアルバイトの方みんなと喜んでいます。
また、私に力を貸してくれるアルバイトの方々に何かお返しできないかと思い、教育にはこだわるようにしています。
―どのようなこだわりがあるんですか?
ミスタードーナツでアルバイトして良かったと思ってもらえるような指導をしています。
面接する時から、どんな人物に成長して欲しいかを伝え、挨拶やコミュニケーションなど社会に出て役立つことは全て教えているんです。
実際にアルバイトをしていた学生から、「坂根さんのおかげですごくいい経験になった」「就職先でアルバイトの経験が役立っている」と言う声をもらいました。
いつもアルバイトの方に助けてもらってばかりなので、少しでも恩返しできたと感じ、とても嬉しかったです。
―最後に一緒に働きたい方を教えてください。
直接人と心を通わせることができる人と働きたいです。
今は人とのやりとりはLINEやSNSなど文面でのやり取りが多いですよね。しかし店舗では、アルバイトの方とのコミュニケーションも、お客様への接客も、直接行います。
その時に気持ちの良い挨拶ができるとか、相手の気持ちや考えを尊重できる人でないと、周り方の協力や、お客様からの支持を得ることができません。
人と直接触れ合うことでしか得られない経験や成長を楽しみながら、一緒にいいお店づくりに励んでいきましょう。