お話を伺ったのは梅垣組、江津事業所所長の山本さん。建設業界の醍醐味や面白さを丁寧に教えてもらいました。あなたが思うよりも奥深い建設の世界。そこで活躍する先輩のお話に耳を傾けてみてください。
—江津作業所での仕事内容を教えていただけますか?
江津作業所では、日本製紙江津工場内にある建物を改修したり、社宅、研究施設の新設やメンテナンスの仕事をしています。その際、どこにどれだけのお金がかかるかを計算して、計画や図面作成とプレゼンを行います。
ここでは工場全体の維持管理をしていますから、建築業界の中でもかなり包括的に知識を得られると思います。
—今は1人で仕事をされているんですか?
江津作業所は2018年にできたばかりなので、まだ一人で請け負っています。できれば2、3人いた方がいいんですよね。
—絶賛募集中というわけですね。では次に山本さんについて質問させてください。山本さんは、なぜ建築業を目指されたんですか?
建設業界を目指したのは、物を作る楽しさを得られるからですね。私は建設業に携わって45年くらいですが、その中で現場から営業まで、いろんなことやってきました。
今でも現場で出来上がったものを見ると「あぁ、これ苦労して作ったんだよな」とやりがいを感じますね。あと、建物って何十年とそこにあり続けるので、自分が汗水流して設計した建物が、年数を帯びていくごとに地域の景観の一部、当たり前の景色になっていくんです。
その様子を見れることが建設業の醍醐味だと思います。
—では、現場監督としての面白さはどういったことでしょう?
現場監督は、最初から最後までやるわけですから、自分で描いた図面が、思い描いた通りに、想定通りに行った時はものすごく達成感を得られます。あとは人間関係ですね。
建設の現場では、様々な方と関わります。そこでの関係性を上手く築き、お互いに盛り上がって仕事ができる環境を作れると気持ちよく働けますね。
—逆に大変のことはありますか?
現場監督は、どんなに若くても職人さんを指揮しなくてはいけないのでそこは大変なところですね。いきなり入社して「監督さん」って呼ばれます。その上で、自分のおじいちゃんくらいの年齢の人に「これやってください」と指示を出さないといけないんです
どうしても最初のうちは職人さんから「監督さん、これどうするの?」って聞かれても、どうしたらいいか分からない。だから最初はどうしたらいいか素直に聞いてみると、案外詳しく教えてくれます。
人との接し方や現場での技術を学んでいくと、職人さんがそのうち認めてくれるようになるんです。自分が成長したかどうかが、相手によって分かるっていうのも建設業の面白いところですね。
—認めてもらうまでが大変そうですね。
まあ、しばらくは苦労しますが人間関係を上手く築ける能力が育つと思いますよ。30~40の会社の指揮をとらないといけないんだから、監督だからといって偉そうに威張っても誰もついてきません。
建設業者っていうのは、ガラス、配管、電気、内装とそれぞれの専門分野で分かれているんですが、現場監督は各専門の業者に指揮を振って、1つのものを作るっていうオーケストラの指揮者みたいな仕事なんです。
—難しい仕事のように感じますが、入社される方には資格が必要なんですか?
入社してから資格を取るのが一般的ですね。資格を取るのはそう難しいことではないので、「建築をやってみたいな」という意欲がある人なら活躍できるはずです。現場ごとにやり方が違ったりするので、結局は実務で学ぶ経験が大事です。
—どんな方と一緒に働きたいですか?
とにかくやる気があって、負けず嫌いで幅広く知識を吸収したい、早く一人前になりたいっていう向上心の強い人が向いていると思います。
大きい会社だと建築の部分的な事しか手掛けられないんですが、梅垣組は部分的でなく、全体的に案件を手がけるので早く成長できますよ。これは僕の経験上間違いないですね。