株式会社 玉造温泉まちデコ

島根県 松江市

スタッフの誇りを作り出す

神門さん

入社4年目の神門さんのお仕事は、スタッフが仕事に誇りを持てるようにモチベーションを上げること。お客様だけでなく共に働くスタッフにも同じように喜んでもらいと仕事を楽しんでいる様子が印象的でした。


 

まちデコに入社した理由を教えてください。

いくつかあるのですが、学んだことを生かして働きたいと思ったからです。大学時代、統計学を専攻していて、他にも情報系やプログラミングを学んでいました。

その知識と経験を生かして、バイトでアプリの解析やネットショッピングの解析をしていたんです。委託という形で実際のデータを使って分析していたのですが、自分の行った分析がどのように活かされているのかを知ることはできませんでした。

そこで、自社一貫で、数字を使って傾向やお客様の満足度が分析できて、さらにお客様の対応もできたら楽しいだろうと考えるようになり、それが叶えられるこの会社を選びました。

あと、会社見学の際、社長直々に部署を案内して頂いたのですが、スタッフが自己紹介をするのではなく、社長がスタッフを他己紹介しておられたことがとても印象に残っています。その日たまたま出勤している30数人のスタッフの出身地、やっていた部活動をはじめ、その人の良いところなどをスラスラと紹介していただきました。自分も入社したらこんなに大切にしてもらえるのだろう、そんな環境で働けたらいいなと思いましたね。

そこまで詳しく他己紹介できる社長はすごい!しっかりと社員と向き合ってくれそうですね。

そうですよね。さらに、社長が就職活動のイベントで、私の「自己PR」に対する食いつきが断トツだったんです。当時、就職活動のイベントで学生が企業にプレゼンテーションを行うイベントに参加したことがありました。

そこで、大体の学生が自分にはこんな力があるというPRをしていたんですが、私は就職活動って頑張ったこと自慢をする場ではないのではないと考えていたので、幼少期のエピソードをプレゼンテーションしたんです。

幼少期のエピソード?どんなことでしょう。

幼少期にカタツムリとナメクジが実は一緒で、カタツムリは殻を被っているだけなのではないかと思っていました。そこで、洗面台に水をため、塩を入れて研究をしたというエピソードです。

幼少期から気になったことは自分で調べることが好きだったので、その生き方をプレゼンテーションしたんです。企業にはとても好評で、様々なところから声をかけられましたね。

その中でもうちの社長はどうしても私に入社してほしかったらしく、私が統計を好きなことを知って、会社のエクセル資料を大量に頂きました(笑)

自分から企業にプレゼンできるのはすごい。入社してからも統計や分析を活用して活躍できそうですね。

ただ、入社してすぐに何かをしようとは思っていませんでした。1年目は、それまで先輩方が作ってきたものをリスペクトし、それを吸収したいと考えていたからです。

その上で、自分の特技で先輩方のやりたいことに協力できればと思いました。自分ができる人間だとも思っていないし、自分ができることが通用するとも思っていません。

変えようと思えば全て変えることができたかもしれませんが、ここにはここのやり方があると思い、それをいきなり変えることはしませんでした。

—郷に入っては郷に従えということですね。実際に働いてみてどうですか?やりがいを感じることやエピソードがあれば教えてください。

私たちは「玉造温泉に来て良かった・また来たい・誰かに紹介したい」と思ってもらうために、たくさんの工夫をしています。その3つの言葉がお客様から頂けたときにやりがいを感じますね。同時に、私たちがお客様に喜んでいただくために取り組んだことが、きちんと伝わったんだと安心する瞬間でもあります。

その取り組みをしていく中で、大変なことはなんでしょうか。

お客様に対して大変と思うことはありません。電話対応が好きですし、お客様と直接お話しできるので楽しいです。大変だと感じるのは会社内のことですね。

スタッフの人数が増えてきて、想いは一緒ですが、個性があるので、ひとりひとりに同じレベルで伝えることが難しいですね。おいてけぼりを作らないのが大切だと思います。

末端まで伝えるのは難しいですよね。その意思疎通のために、何か取り組んでいることはありますか?

私は、数字が得意なので、数字を見ればお客様が増えたことや、喜んでいただいていることを簡単に確認できるのですが、ほとんどのスタッフはそうではありません。ですから、その情報をスタッフたちに見やすい形にして伝えるようにしています。

例えば、言葉を分析をしています。分析は数字だけでなく言葉にもかけることができるんです。「ありがとう」などというプラスの言葉の回数など、キーワードが何回登場したのかを分析し、まとめた資料を作成します。それを会議のときにスタッフが見て、「あのときあれをやって良かった」と喜んでもらえるととても嬉しいです。

ここしかない!と思い入った場所

温泉街再興の立役者