神州電気株式会社

島根県 出雲市

新しい神州電気を一緒に作りましょう

代表取締役社長 矢田 信一さん

創業75年を迎えた出雲市の電気設備工事会社「神州電気株式会社」。

この老舗企業は2021年にグループ会社を合併し、新体制での経営をスタートしました。

なぜ合併という決断をしたのか、生まれ変わった神州電気が目指す未来は、皆さんの気になる質問を代表の矢田社長に伺います。

向上心を持ち、会社の中心人物として活躍したい人にとって、神州電気は魅力的な環境です。


―事業内容を教えてください。

当社は1946年の創業以来、電気設備の企画・設計・施工・メンテナンスを行っています。

施工先は公共・民間問わず、住宅、事務所、工場、学校や図書館、病院、ホテル、商業施設といった様々な建物に付随する電気設備から、太陽光発電や鉄道電気設備、トンネルや道路照明、交通信号機など社会インフラを支えるものまで様々です。

皆さんにも馴染みの深い、島根大学総合理工学部校舎の改修工事や県立中央病院の移転工事も行いました。

本社は出雲市ですが、松江支店、雲南営業所も構えており、東は米子から西は益田市まで幅広い地域の施工に対応しています。

―電気設備工事とは具体的にどのような作業をするんですか?

建物の新築工事や増設工事、リニューアル工事など様々なタイミングで、建物内のスイッチやコンセントの取付けなど電気設備工事の業務を行っています。

また、電気通信工事と呼ばれる放送設備やナースコールのような電気を活用して信号を飛ばす機器の設置や空調設備、消防設備も取り扱っています。

―創業75年で矢田社長は何代目になりますか?

実は、神州電気は元々別の方が経営されていました。その頃は経営状況が悪く、倒産寸前だったと聞いています。

その会社を継いだのが私の父です。そこから立て直しを行い、私がこの会社を継いだので血縁者としては2代目の社長になります。

―矢田社長の経歴を教えてください。

広島の大学を卒業後、不動産販売の会社で営業をしていました。しかし、その会社は今で言うブラック企業で、朝から晩まで働いて辛い毎日を送っていたんです。

そんな時に父から実家に帰って来いと言われ、現場の作業員として入社しました。

―社長に就任してから心がけていることはありますか?

社員が安心安全で、仕事に満足しながら過ごすことができる会社を目指しています。

私自身、サラリーマンとして辛い日々を経験しているので、社員が暗い顔をしてしまうような会社にはしたくないんです。

―社員を大切に思っているんですね。社員の方には日頃どんな声をかけていますか?

上司には若手社員の目標になるようなスキルや人間性を身につけてほしい、若手の分も仕事に責任を持ち、若手がのびのびと成長できる環境を作ってほしいと伝えています。

また、若手社員にはそれぞれの職種で実力を身につけ、自分の長所を活かしながら仕事をし、お客様から信頼され喜ばれるような人材に育ってほしいと伝えています。

―社員の方は実際に長所を活かして働いていますか?

社員はみんな長所を活かして働いています。手先が器用、コミュニケーションが得意、実直で信頼できるなど長所は様々ですが、得意なことや長所を活かして働く当社の社員は、みんな活き活きとしています。

そうした姿はお客様からの好感や信頼に繋がっており、最近は営業経由ではなく、お客様から社員に対して直接仕事のご依頼をいただくことも増えてきました。

また、経営者として、社員に声をかけるだけでなく、社員が活き活きと働ける会社作りもしなくてはいけません。

そこで近年は専務を勤めている息子の力を借りながら、新たな会社づくりを進めています。令和3年4月に行ったグループ会社との合併もその一つです。

神州電気では10代〜20代の社員が12人、30代の社員が14人と若手社員も多く在籍しています。みなさん新しい神州電気を支える中心人物として活躍しています。

 

―新体制で経営をスタートされたんですね。合併はなぜされたんですか?

合併の主な目的は人材の集約です。多様な人材が集い、力を合わせ、互いの長所を活かして働くことで、どんな依頼にも迅速な対応ができるようになりました。

また、社員同士が技術面や精神面を支え合うことで、互いに切磋琢磨しながら、仲間意識を持ち、良い雰囲気の中で働くことが増えたと思います。

今回の合併によって一人ひとりが成長し、力を合わせて会社に貢献してくれることを期待しています。

―他にはどんな取り組みを行っていますか?

人材育成のために今年から技能や資格の有無を公正に評価し、給与へと反映する人事制度の構築に取り組んでいます。

社員の成長を促すために評価されるための方向性を示すことは重要です。

また、社員に当社で働いていることを誇りに思ってもらうためにユニフォームを一新しました。

設備業に抱かれがちな悪いイメージを覆すため、都会的で洗練されたデザインにしています。

2020年春に一新されたユニフォーム。

 

―希望する人材像を教えてください。

この仕事は現場で様々な方と接する機会があるので、お客様や関わった方々に好かれるような素直な人材を求めています。

お客様の要望、期待に応えようとする気持ちを忘れず、常に向上心を持って努力し続ける方ならばきっと活躍できるはずです。

―スキルの有無や経験はあまり重要視されていないんですね。

教育制度をしっかり用意しているのでスキルの有無や経験は重視していません。

入社後は業界団体が開催している4ヶ月の新入社員研修で、社会人としてのマナーや電気工事の基礎について学んでもらい、その後は現場で作業をしてもらいます。

現場作業の仕事を覚えた後は本人の希望によって、施工管理の仕事か、作業員として技術を磨いていくのかを選択してもらいます。

施工管理者になると業務範囲も広がりますが、独自のOJT体制を用意しているので安心してほしいです。

―施工管理者はどのような業務を行いますか?

施工管理者は現場管理、作業員への指示、業者間の打ち合わせといった業務以外に、書類作成やパソコンを使用した図面の作成など、デスクワークも行います。

施工管理の業務は幅広いので、しっかりと一人前になれるように当社独自の教育制度を用意しました。

2年間で一人前になることを目標に、半年ごとの短期目標をクリアしながら段階的に成長してもらいます。

―しっかりとした教育体制を用意されているんですね。

社員一人ひとりが、周りの仲間やお客様から好感や信頼を得られる人材に育ってほしいと考えています。人は誰でも光るものを持っているはずです。

それぞれが持つ長所を活かして働くことが、そうした好感や信頼をもらえる人材になる近道だと思います。

そのために会社としても個人の適正をしっかり見極め、一番能力や長所を活かせる部署に配属しています。

―最後に学生へメッセージをお願いします。

私たちの仕事は、電気工事を通して快適な社会生活を支えるという大切な仕事をしています。

そんな仕事に携われる誇りと使命感を感じながら、共に成長し、自分のため、家族のため、会社のため、社会のために頑張ってください。

新しい神州電気の礎を築く気概を持って一緒に頑張りましょう。

上司も若手も仲が良く、風通しの良い職場