株式会社 ミテック

鳥取県 米子市

「楽しい会社づくり」を推進中!

代表取締役社長 青木 衆治さん

道路の舗装や下水道工事、水道や空調設備の施工など様々な事業を手がける総合建設企業「株式会社ミテック」。今回は2023年5月から4代目社長に就任した青木さんにお話を伺います。

これからの30年を第二創業期として捉え、若者が活躍できる会社づくりを進めるミテックの人材育成方法について詳しく教えてもらいました。

“楽しく働ける会社づくり”への熱い想いが伝わるインタビューです。


― 株式会社ミテックの事業内容を教えてください。

当社は米子市を拠点に総合建設業として、快適な道路の舗装や下水道の整備など土木工事、水回りや空調設備の施工など、地域の方々が安心して生活できるために必要不可欠な仕事を行っています。

 

― 建設業の中でも幅広い事業を手がけているんですね。会社の成り立ちを教えてください。

当社は1988年に米子市で建設コンサルタント業を営む株式会社美保テクノスを主体とする美保グループの子会社、有限会社美建工業として設立されました。その当時から土木工事を行っています。

その後、グループ再編に伴い、舗装を手掛けていた株式会社環テックと、水道・空調設備の設計施工を行っていた宏和水道工業株式会社を吸収合併し、現在の体制となりました。

つまり、ミテックは3つの企業の力を結集した会社と言えます。

私はミテックが創業した時から社員として在籍し、2023年5月に4代目社長に就任しました。

 

― 新社長として、ミテックをどんな会社にしたいですか?

私は社長に就任して、「会社を楽しくしよう」、「年収をアップさせよう」、「社屋を立替えよう」、そして最後に「地域貢献をしよう、地域になくてはならない会社にしよう」という4つの目標を掲げました。この目標を達成することで、会社、社員、地域、それぞれが豊かになる会社にしていきます。

 

― この目標が今後のミテックを語る上で欠かせないキーワードなんですね。それぞれの目標に込めた想いを教えてください。

まず、「会社を楽しくしよう」という目標が一番大きなテーマです。ここでいう楽しくは“楽しい仕事”という意味ではありません。仕事は楽しいことばかりではなく、辛い時も必ずあります。そんな時でも“楽しく働けるような会社づくり” をしようという意味です。

もちろん、楽しさを感じる条件は人によって違います。給与をたくさんもらいたい、休みが多い、責任ある仕事がしたい、スキルを磨きたい、綺麗なオフィスがいい、数えればキリがなく、全ての方に楽しく働いてもらえることはできないかもしれません。

しかし、社長として当社で働く方々やお世話になっている地域に報いるためにも、一人でも多くの方が楽しく働ける環境を作ることが私の使命だと考えています。

 

―“楽しく働ける会社づくり”という最終目標を実現するために、給与の向上や新社屋の建設といった他の目標も掲げたんですね。

「会社を楽しくしよう」と言っているだけでは目標を実現できません。楽しく働ける会社を作るための第一歩として、給与の向上、新社屋建設に取り組みます。

まず、給与については5年間で平均年収を100万円引き上げることを目標としています。

 

― 本社の建て替え計画についても教えてください。

本社の建て替え計画は既に始動しており、令和6年度中に完成する予定です。綺麗なオフィスがあることで、晴れやかな気持ちで仕事に取り組んでもらえると考えています。

 

― 楽しく働ける会社づくりとして、他にも取り組んでいることはありますか?

社内コミュニケーションの活性化に取り組んでいます。楽しく働くためには、社員間のコミュニケーションが活発に行われていること、強い仲間意識を持って業務に取り組むことが必要です。

職場の仲が悪いとか、信頼できない相手と一緒に仕事をしていては、楽しく働くことなんてできません。皆さんも互いに笑顔で、信頼できる仲間と共に頑張れる環境を望んでいるはずです。コミュニケーションの活性化は、そうした社員同士の絆や信頼関係の構築につながるものなので、強化しています。

 

―具体的にはどのような取り組みをしていますか?

報連相の徹底を行っています。当たり前に聞こえるかもしれませんが、報連相の実践は簡単なことではありません。上司は自分の仕事が忙しくて部下の話を聞く余裕がない時もありますし、部下からすると上司に相談しにくい時もあります。そうした状況でもしっかりと報連相を行えるよう、社員全員に報連相の大切さを伝えるようにしています。

 

―最後の目標である「地域貢献をしよう、地域になくてはならない会社にしよう」についても教えてください。

ミテックが30年以上事業を継続できたのは、地域の方々から支えていただいたおかげです。これまでお世話になったお礼として、そして今後もこの土地でミテックが発展するため、地域への貢献活動を行い、地域から求められる会社にならなくてはいけません。

防災施設の建設や県道等のメンテナンス工事など、本業でも地域貢献の側面はありますが、その他にも、県道の維持活動として夏には道路の草刈り、冬には除雪作業を行ったり、森林環境保全活動への参加、学生の職場体験学習受け入れにも力を入れています。

また、地域貢献の一環として、新事業も始めました。

 

―新事業について教えてください。

新規事業としてアスベストの処理をしています。アスベストはかつて万能で安価な材料として1,000万トン輸入され、その内の90%が建材に使用されました。その後、アスベストによる健康被害が大きな社会問題となったため、日本では使用禁止となりましたが、それまでに使用された建物、建材はそのままです。

アスベストが使われた建物、建材は寿命が近づいており、いつかは解体しなくてはいけません。しかし、そのまま解体を行うと、アスベストが飛散し、健康被害を起こす可能性があります。

そこで、当社では解体前にアスベストが使われているかの調査、除去作業を行う事業を始めました。これにより安心、安全な解体ができるようになります。

アスベストが使われた建物、建材の解体件数は2020年~2040年がピークになると言われているので、今後も需要が見込まれる事業です。

 

―アスベスト除去に取り組むことで、地域住民の健康も守っているんですね。会社として課題はありますか?

業界全体として人材不足が課題となっており、資格や経験豊富な方を獲得することが難しい状況です。そこで当社では、若手採用・人材育成に力を入れており、新卒採用では毎年1〜2名の方に入社いただいています。

また、養護学校や、自衛隊を退官された方の採用など、多様な人材を受け入れるようにしています。

 

―人材育成制度についても教えてください。

当社ではメンター制度という、若手社員と先輩社員がペアを組み、仕事上の質問や悩みを相談しやすくする制度を導入しました。社内になんでも相談できる先輩がいることで、会社に早く慣れてもらうことができます。

また、メンタルケアの一環として、外部講師を定期的に招き、職場でなかなか話しにくい悩みに対応しています。

 

―研修制度なども用意していますか?

新入社員は当社独自の研修制度に加え、自衛隊に体験入隊をしてもらいます。そこで人とのコミュニケーションや規律の大切さを学んでもらうんです。研修後はベテラン社員と一緒に働くペア就労制度を導入しています。ベテラン社員が責任を持ち、知識とノウハウを教えるので、若い人がのびのびと学べる環境です。未経験の方でもしっかり成長できるので安心してください。

また、ジョブローテーション制度も導入しているので、入社後は様々な部署を経験できます。その中で自分の得意分野ややりたい仕事を見つけてもらい、希望通りの配置を行うようにしています。

 

―若手社員に日頃からどんな声をかけていますか?

若い社員には、「自身の成長を長期的な視点で考えてほしい」というメッセージを伝えています。社内には工業高校出身の方等、入社前からある程度建設の知識を持った人もいますが、やはり入社してから学ぶことの方が多いんです。

工業系出身の方も、未経験の方も、すぐに戦力になろうと焦らないでください。当社の人材育成制度を受けていれば着実に成長できるので、まずは長期的な目線を持って働いてもらえればと考えています。

 

―最後に、これから入社される方にメッセージをお願いします。

当社は学歴よりも応募されてきたその人自身を見るようにしているので、経験の有無や学歴を気にせずに、応募してもらえたら嬉しいです。

「会社を楽しくしよう」、「年収をアップさせよう」、「社屋を立替えよう」、「地域貢献をしよう、地域になくてはならない会社にしよう」という4つの目標を達成し、楽しく働けるミテックを作っていくので期待してください。

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