認定こども園 まどころナーサリースクール

島根県 益田市

いつか憧れた優しい保育士さんを目指して

保育士 大谷さん

保育士の大谷さんは自分の理想とする保育のカタチを実現するために働いています。まどころナーサリースクールの魅力だけでなく、保育士を目指す方へのメッセージもいただきました。


 

―大谷さんは何歳児のクラスを担当しているんですか?

私は3、4、5歳児の担当です。このクラスでは週に2回、月曜日と水曜日に「森のようちえん活動」で地元の自然の中に出かけて行きます。活動を通して子供達に季節の移り変わりを全身で感じてもらったり、自然の中で育った食材を収穫して、自分たちで調理するんです。この間は栗を拾ってきて、みんなで栗ご飯を作ったんですよ。益田の豊かな自然の中で、子供達だけじゃなく、私自身も楽しく保育をさせてもらってます。

―遊んだり、食べたり、いろんな形で自然の恵みを感じれるんですね。出かけていく場所はどうやって決めているんですか?

子供達に自然の移り変わりを感じてもらえるよう、同じ場所に行くときでも時期をずらすようにしています。自然は季節や天気、気温よって見える景色が全く違うので、子供達が以前訪れた時の景色の記憶と比較しながら楽しむことで様々な違いに気づけるようになるんです。

―なるほど。そうやって子供達の自分で考える力を育てているんですね。森のようちえん活動はリスクもあると思うのですが、どうやって安全に活動しているんですか?

人数確認をこまめに行ったり、先生同士で危険な場所の共有をしたり、基本的な対策はもちろんしています。でも一番重要なのは子供達が自分たちで身を守れるように、危険な動物の種類や対処の仕方を教えることです。出かける前には必ず危険への対処方法を確認してから出かけています。私が入職してからは大きな怪我は一回もありません。

―子供達は対処法を教えればその通りにできるんですか?

できます。子供の吸収力はすごいですね。子供達にハチに会ったら静かにすると教えていると、実際に森で遭遇した時に年長さんが年下の子達に「しー」て呼びかけたりするんですよ。

―かわいい!しっかりと教わったことを実践しているんですね。大谷さんはなぜ保育士になったんですか?

私は自分が保育園に通っていた時に優しくしてくれた先生に憧れて保育士になりました。最初は別の園で働いていたんですが、自分のやりたいことが次第にわかって来て。自分の理想を実現できる職場を探していたんです。

その時にここが森のようちえん活動をやっていると聞き、魅力に感じました。実際に見学に来てみたら園長先生も温かい人だし、雰囲気も素敵だったので転職したんです。

―森のようちえん活動はとても特徴的ですよね。実際に働いてみてどうですか?

日々子供たちの成長する姿を見守れて、とても楽しいです。昨日までできなかったことができるようになったり、子供の成長って本当にめまぐるしいんです。もちろん日々の中でうまくいかないこともありますが、そういう時は周りの先生と協力しながら乗り越えています。ここの先輩は話しやすい方々が多いのでコミュニケーションもとりやすいです。

―働きやすい職場なんですね。仕事のやりがいも教えてください。

大きな事故や怪我がないように、常に気を張って過ごしているので疲れが出てしまうこともあります。でも子供達から「今日は楽しかったね」って言われると気持ちもあったかくなって、もっと頑張ろうって思います。それがやりがいですね。

―子供達の笑顔からエネルギーをもらっているんですね。最後に保育士を目指している方にメッセージをください。

保育士は子供と遊ぶ以外の仕事がとても多いんです。だから最初は理想と現実のギャップに苦しむと思います。私も1年目の時は苦しいことがたくさんありました。でも2年3年と勤めていくうちにだんだん仕事一つ一つの意味がわかるようになって、楽しいと思える瞬間が増えてきます。

だからまずは何事にも前向きに一生懸命取り組んでください。もし一緒に働けるならば、子供達の為に何が出来るのかを一緒に考え、悩みながら、子供の成長を共に喜び合えたらいいなって思います。

子供の未来が幸せでありますように