早く一人前になって先輩たちに追いつきたい、そう語るのは温泉・水源開発室の石田さん。人一倍仕事にかける想いが強い石田さんに仕事の醍醐味や職場の雰囲気など、協和地建コンサルタントの魅力を聞いてきました。
―石田さんはどんな仕事をされていますか?
私は、温泉や水源の調査・施工などの仕事をしています。温泉を掘りたいと依頼があった時に、どこに水源があるのかを調査するのが主な仕事です。また、井戸の調査など地下水を活用した水源開発も行っています。
―井戸というと一昔前のイメージがありますが、需要はあるんですか?
温泉はまだしも、地下水を掘りたいってニーズはあまり多くないのでは?と思われるかもしれません。でも意外に需要が多いんです。地下水は水道水と違い、一度井戸を作ってしまえば水道代がかからないので、お庭の水やりや洗車などをする際に、金額を気にせず自由に使えます。また災害時にライフラインが途切れてしまっても、井戸があれば生活用水として使えます。
また、道の駅では飲用目的以外に使う雑用水に使われていますし、水を大量に使う工場では地下水を利用することで大幅なコストダウンが可能です。ですから水源開発をしたいというニーズは多いんです。
―確かに災害時に水が確保できない場合など、井戸があったら便利ですね。水源の調査ってどのようにやるんですか?
まずはその地域の文献を読みます。その土地にどんな性質があるのか、過去に井戸がどこにあったか、そうした情報を見て水源の位置を予想します。あとは実際に現場へと足を運び、当時と地形がどう変わっているのかなどを直接確認し、より精度を高めていきます。落ちている石の形状や材質なども水源がある場所へのヒントになるんですよ。
―昔の人は地下水で生活していたからこそ、過去の文献には多くのヒントが隠されているんですね。開発後のメンテナンスなどもされていると聞きましたがそちらはどんな仕事になりますか?
メンテナンスでは地下水を組み上げるポンプの交換や洗浄をします。また、地下水を汲み上げる量のモニタリングをして、問題点を調べたりもします。温泉などの場合、ポンプの劣化や破損などによって、汲み上げられる水量が減ったり、地中に埋設しているケーシングというポンプの性能に大きく関わる部品の劣化により温泉に水が混じり泉質を劣化させてしまったりするんです。温泉にとって泉質はとても重要なので、定期的にメンテナンスを行い豊富な水量や良質な泉質を確保しているんです。
―なぜこの会社に入社しようと思ったのですか?
私が就職活動をする際に希望していたことは2つあります。1つは大学で地質学を学んでいたので、それを活かせる仕事がしたい。もう1つは松江から離れないということです。
―ご出身も松江ですよね。
そうですね。松江ってすごく住みやすいんです!だから他の地域の会社は考えていませんでした。(笑)
そして、この2つを満たす企業を探している時に、協和地建コンサルタントのことを知ったんです。この会社は、同じ地質系のコンサルタントと比べて、温泉の開発や地熱活用など他にない分野の事業があったので興味を持ちました。
―社長や他の方のお話を聞いてもかなり珍しい事業に取り組まれてますよね。実際に働いてみてどうですか?
水源調査は決して簡単な仕事じゃありません。どれだけ調査、予測をしても、100%水源の位置を特定できるわけではなく、実際に穴を掘って、水が出て初めて成功なんです。だからこそしっかりと予想が当たった時の喜びはひとしおですね。水源開発は結果が目に見える仕事なので、やりがいがとてもあります。
―だからこそ入念な調査が必要なんですね。逆に大変なことはありますか?
事務所での作業か、現場に出て働くのかは時期や案件によって変わるのですが、夏の猛暑日や冬の寒い日に現場で働くのは体力的に大変ですね。冬は雪が降ってしまうと現場で作業ができなくなるので、冬になると現場の作業を優先して対応するため忙しくなります。
―入社してみて気付いた、会社のいいところ教えてください。
地元に密着しているという点がいいと思います。事業以外に地域貢献活動もしてるんです。道路の清掃活動や森林整備などのボランティアに取り組んでいます。地域と共に成長していきたいという社長の方針も素敵ですし、地域にとってかけがえのない会社を目指している点がとてもいいと思います。
あと、皆さんとても優しいです(笑)。現場仕事って怖い人がいそうと思うかもしれませんが皆さん優しいです。怖い人は全くいませんよ。それに、社員同士の親睦を深めるためにボウリングや飲み会、グランドゴルフ大会などがあるので社員同士の距離も近いです。
―最後に石田さんがどんな思いを持って働いているか教えてください。
私はまだ新人なので早く一人前になりたいと日々思っています。全て一人でこなせるようになるには3、4年かかりますが、一生懸命学び、努力することで早くみんなに頼られる社員になりたいと思います。