佐伯さんは理学療法士として在宅でのリハビリを利用者に提供しています。新卒2年目の佐伯さんに、なぜコミュニティケア(以下、コミケア)に就職したのか、実際に働いてみて何を感じているのか、若い世代のリアルな意見を聞きました。
―佐伯さんが担当しているお仕事の内容を教えてください。
私は鳥取の日南町出身で、リハビリの専門学校を卒業後、新卒で会社に入社しました。現在は2年目になります。ここでは自宅にお邪魔させて頂いて在宅でリハビリを実施しています。1日に5件くらい利用者さん自宅を訪問し、40分間一対一でリハビリをしています。
―新卒で働かれているんですね。佐伯さんは理学療法士の資格を持ってますよね。この資格について教えてください。
リハビリを利用者さんに提供するためには理学療法士や作業療法士といった国家資格が必要なんです。理学療法士は寝返りや起き上がり、立ち上がり、歩行といった基本的な動作をするためにはどんなリハビリが必要なのかを専門に勉強し、国家試験に合格することで取得できます。
―なぜ理学療法士を目指したんですか?
私は高校時代、部活でスキーをしていました。国体に出場させてもらった際に県選手団のトレーナーが理学療法士の資格を持ってたんです。その方にすごくお世話になり、自分もスポーツの現場で活躍できる仕事をしたいなと思い、理学療法士を目指しました。
―元々希望していたスポーツ関連の仕事と現在の在宅リハビリは違いますよね。在宅リハビリの仕事を選んだきっかけを教えてください。
在学中にスポーツから在宅リハビリに興味が移っていきました。学校では病院や施設の中で実際の治療現場を経験する臨床実習という機会があります。その際、病院で出会った方が退院後にどのような生活を送るのか気になったのが興味を持ったきっかけです。
病院を訪れる方には入院前、退院後、それぞれの生活があります。なぜその人は入院しなくてはいけなかったのか、退院後も体のケアをちゃんと続けているのか、病気の原因やその後のケアまで私たちが関わることで、より人々の健康に役立てるはずだと実習を通して考えるようになりました。それから「自宅でのその人らしい生活を支えたい」と思うようになりました。
―実際の現場を知ることでやりたい仕事を見つけたんですね。在宅リハビリをしている会社の中で、なぜコミケアに入社したんですか?
コミケアは学校の先生から紹介されて知りました。ここは在宅リハビリもしてるし、自分がやりたいことに積極的に挑戦させてくれる会社だと教えてもらって、ここならば自分の思った働き方ができると感じ、すぐに見学に行ったんです。
見学では訪問リハビリの現場に連れて行ってもらいました。そこで見た、スタッフと利用者さんが一緒になって、自宅の環境に合わせたリハビリの方法を考えている姿がすごく魅力的で、ここしかないと思い入社を決めました。
―実際に現場で働いてみて感じることはありますか?
利用者さんと一緒に目標を決めて取り組むことが大切だなと感じています。働いていると、関係性を築きながら介入することに難しさを感じることもあります。そういった場合でも、本人の想いを共有し目標設定することで、より過ごしやすい生活にしていくにはどのような介入が必要なのかが見えてくると思います。生活で感じている課題を解決できた瞬間はとても楽しいです。
―佐伯さんがやりたかった通りの仕事ができているんですね。仕事をしていてやりがいはありますか?
その人らしい生き方を支えられてると感じた時や、ありがとうと感謝された時はやりがいを感じます。利用者さんの目標が達成されリハビリの必要が無くなったあとも、その人の人生は続きます。なので自分が関わらなくなった後も次の目標に向けて体のケアを続けていける環境設定をしていきたいと思います。
―今後の目標もしっかり持っているんですね。最後に、職場の雰囲気について教えてください。
私は実家を離れて一人暮らしをしていますが、会社のメンバーがよく遊びに誘ってくれるので寂しさはないです。食事やカラオケによく行きます。今度は一緒にマラソン大会にも出るんです。
こういったフレンドリーな関係性はすごくありがたいですし、この環境に来て本当に良かったなと思います。みなさん優しいのはもちろん、利用者のことを相談すると一緒になって、本気で考えてくれます。人のこと、看護のことをしっかりと考えられる人ならばすぐに打ち解けて、楽しく働けると思います。