建築部所属の鈴木さんは、大学院で水産業や水生生物の生態や海・河川の環境を研究しており、豊富な知識を持っている方です。
金田建設の強みである海洋工事について詳しく教えてもらいました。環境を守るという使命を持った金田建設の魅力を知れるインタビューです。
―入社までの経緯を教えてください。
私は兵庫県出身で、島根大学への進学をきっかけに島根県に来ました。大学では水産業や水生生物の生態、海・河川の環境について学び、大学院まで進学しました。
在学時は日本シジミ研究所や県立宍道湖自然館ゴビウス、県の水産技術センターなど、水産に関わる様々な仕事を経験していたので、就職先では学んだ知識や経験が活かせる場所を探してたんです。
―専門的な知識を活かせる仕事として、海洋工事に強い金田建設に入社されたんですね。
そうですね。大学院を卒業後、最初は金田建設の子会社、株式会社海中景観研究所に入社しました。この会社は海岸・河川などの水域環境の整備と保全に係る調査・研究業務を全国展開しています。
そこで1年半の勤めた後、2021年6月から本社の金田建設に転籍しました。現在は建築部所属で2年目になります。
―現在はどんな仕事をしているんですか?
現在は現場監督候補として現場の経験を積みながら資格の取得を目指しています。他には柱状礁という海中に沈める建造物の作成や設置も行なっています。
柱状礁は海の環境を豊かにするためのものです。海中に沈めることで柱状礁に海藻が付着し育ちます。そうするとそこに魚類の幼稚魚やエビやカニなどが集まり豊かな海洋環境を形成することができるんです。
海藻が生い茂る藻場や、干潟、サンゴ礁といったものは、これまでの都市開発や地球温暖化の影響で消失し続けています。その結果、魚が育つ場所も失われているんです。柱状礁はそうした問題を解決することができます。
柱状礁の設置箇所を決めるときには自分で潜水して調査をしたりと、金田建設でしか経験できないことが多くあるので楽しいです。
―転籍後も知識を活かせる仕事をされているんですね。職場の雰囲気を教えてください。
雰囲気はとてもいいですね。年が離れていても仲が良いですし、わからないことも丁寧に教えてくれます。また、夜遅くまでの残業はありませんし、休みもしっかり取れるのも魅力の一つです。
―最後に今後の目標を教えてください。
これからの時代は自然を意識したものづくりや施工方法が重視されていきます。しかし、土木分野で海洋環境や生物に詳しい人はまだまだ少ないのが現状です。その中で、私の身につけた知識や経験を活かせる機会が増えてくると思います。
また、転籍をきっかけにものづくり自体の面白さにも気づきました。今までは生物の調査など観ることが専門でしたたが、今の業務はものづくりによって人工的に人や自然、生態系に良い環境を生み出すことができます。
私たちの行動で環境を変えることのできるこの仕事はとても面白いです。人だけじゃなく、自然や生物みんなにとって良い環境作りを目標に、これからも頑張ります。