エレベーターのメンテナンスや保守管理などを行う株式会社アークコアエレベータ。
今回は創業者の渡辺社長に創業ストーリー、大切にしている価値観、人材育成へのこだわりなどを教えてもらいました。
人としての魅力を磨きたい、周りから信頼される人材になりたい、そうした思いを持った方はぜひ読んでほしいインタビューです。
―事業内容を教えてください。
アークコアエレベータはエレベーター等昇降機のメンテナンス、保守管理、修理改修工事、据付工事を行っている会社です。
拠点は岡山の本社・営業所以外に、松江営業所、鳥取営業所、広島営業所、福山営業所、姫路営業所があり、営業所ごとにエリア内のお客様先に伺って作業します。
―渡辺社長が創業者と伺いましたが、その経緯を教えてください。
創業前は広島で同業の会社に勤めていました。そこで転職を考えているときに2人の仲間が私についていきたいと言ってくれたんです。
それならば3人で新しい会社を立ち上げようという話になり、創業しました。
ありがたいことに今年で創業15年目を迎えることができましたが、起業してからずっと心がけていることがあります。
それは人として当たり前のことをしっかりと行うということです。
―人として当たり前のこととは何でしょうか。
“仕事は人のために行う・仕事に責任を持って取り組む・自分の利益のために嘘をつかない”といった人として大切にするべきことです。
現在は多様なサービスが生み出されていますが、相手のことを考えず、自分本意で利益だけ追求しているようなサービスは受け入れられません。
当社はそうした人として当たり前のことを守り、常にお客様にとってのベストな提案を行い、プロフェッショナルとして質の高いサービスを提供できるように心がけています。
その結果、サービスの質や過去の実績だけでなく、人として信頼いただき、多くの企業様から取引をして頂けるようになりました。
この考え方は、社員の人材育成も同じです。
―人材育成の考え方について詳しく教えてください。
当社の人材育成の目標は社員が人として大切にするべきことを守り、周りから信頼を集める魅力的な人材に成長するというものです。
社会に出た時に、会社の命令に必ず従う人、プライベートより仕事を優先する人、そんな人が魅力的な人でしょうか?そうではないですよね。
みんな社会に出ることで様々な経験を積み、人として成長することを望んでいるはずです。
そうしたみんなの望みを叶えるために、当社では社員を会社の役に立つ人間に育てることよりも、一人の人間として成長してもらいたいと考えるようになりました。
―仕事といった役柄に縛られず、その人自身を成長させようという思いを持っているんですね。
仕事だけできるようになっても根本的な人間力を身につけなければ、その人の人生にとって意味はないんです。
当社で働くことを通して、魅力的な人になってもらうためにまず“仕事は人のために行う・仕事に責任を持って取り組む・自分の利益のために嘘をつかない”といった人として大切にするべきことをしっかり守ってもらいます。
また、多くの方は周りと自分を比較してできないことばかりを見て、マイナスな考えを持ってしまう方もいますが、そう言う方に私は「人間が持つ能力に差はない、正しく努力し、経験を積めばみんなが必ず成長できるようになる」と伝えています。
一人の人間として成長し、魅力的で周りから信頼される人材になるために必要なことは素直で実直であることです。
与えられた環境を当たり前と思わずに感謝し、目の前の仕事に本気で挑み、指摘されたことに耳を傾けることができればどんな人でも必ず成長できます。
社員には様々なことを指導しますが、みんな真摯に受け入れ、魅力的な人に成長してくれました。
―就職に悩む学生にとって、とても心強いメッセージですね。
人としての魅力は仕事だけでなく、プライベートの過ごし方でも磨くことができます。仕事もプライベートも全力で過ごし、様々な経験を積んでほしいと思っています。
当社は働き方改革の一環として、2023年度から完全週休3日制を導入しているので、仕事もプライベー トも全力で楽しめる環境です。
中には趣味がない、全力で楽しめることがないという方もいると思いますが、当社では趣味を見つけるための手伝いもしています。
例えば私の趣味であるバイクに興味があればその楽しさを教えてあげられますし、お酒や食を覚えたいということならば会社の経費で飲みにも連れていきます。
また、趣味だけでなく本業以外の技術を身につけられる機会も用意しています。
例えば本社オフィスや自社倉庫の内装も自分たちで作りました。どんな環境で働きたいのかを自分達で考え、デザインから全て自分たちの手でDIYしたんです。
こうした経験も人としての成長につながります。
―完全週休3日制は仕事もプライベートもどちらも楽しみたい人にとって、とても魅力的ですね!入社してからの流れを教えてください。
入社後は私が直接研修を行い、その後は上司について現場作業を覚えてもらいます。
独り立ちできるように丁寧に教えるので未経験の方でも安心してください。
―営業所もたくさんありますが、作業員以外に営業職もありますか?
営業員は少数なので基本的には作業員の募集がメインです。
営業員を増やし、積極的に案件を取りに行けば売り上げは上がるかもしれませんが、作業員のキャパを超えてしまいます。
そうすると仕事が雑になり、当社を信用して仕事をいただいている方々を裏切ることになってしまうので、それを避けているんです。
―ここにも“人として当たり前のことをする”というこだわりが活きているんですね。作業員はどんな仕事をしますか?
作業員はエレベーターのメンテナンス、保守管理業務を行いますが、これは定期的に行う保守点検と年一回の定期検査の2種類があります。
保守点検は無資格でも可能ですが、年一回の定期検査は、昇降機が国土交通大臣の定める基準に適合しているかどうかの検査・報告を行うものです。
一級建築士もしくは二級建築士、昇降機等検査員と言った国家資格の交付を受けている者が行うので、新入社員は主に定期的に行う保守点検を行ってもらいます。
―保守点検ではどんな内容をチェックするんですか?
定期的な保守点検では各フロアに点検札を貼り、扉の開閉や押ボタンの異常がないかの確認から始めます。
その後は昇降を行う巻き上げ機・運転動作や速度を制御する制御盤・異常な速度が出た時にブレーキをかける調速機など、運行をつかさどる機器のチェック、エレベーターの天井裏の給油機の油の量の確認、ドア周りの清掃などを行い、最後にピットと呼ばれる1階より下に彫られている空間の点検・清掃を行って終了します。点検で異常が見つかった場合は本社で修理も行います。
基本的にお客様先の定期点検は月1回1時間。その中で点検と部品交換などが必要な場合の見積もり提出を行います。
1時間で全ての点検を行うことは難しいので1年間をかけながら重点的にチェックする部分を変えていき、最終的に1年に1回の定期検査の際に問題がない状態に仕上げるんです。
―最後に求める人材像を教えてください。
私たちの考え方や楽しさを共有できる人でなければ無理に雇おうとは思っていません。
魅力的な人間になりたいという思いを持ち、プライベートも仕事も全力で取り組める人ならば大歓迎です。
若いみなさんは仕事も遊びも全力で取り組んでください。
山あり谷ありの人生だからこそ面白いですし、刺激のない毎日を送っていては自分を成長させてくれる経験を得られません。
私はアークコアエレベータを面白い人の溢れる会社にして、みんなで楽しい人生を送ることを目指しているので、人として成長したい、面白い人生を送りたいという思いがあるならばぜひ当社の門を叩いてください。
当社には仕事もプライベートも全力で楽しめる環境が整っています。共に楽しい人生を歩みましょう。